
コア派遣3分野の最新動向と情報交換会
~派遣の体験をさらに発展させるために~
「青年社会活動コアリーダー育成プログラム」(以下、コア事業)が今年度10回目を迎えるに当たり、専門分野で活躍している既派遣者が、派遣年次・分野を超えて情報交換を行い、今後のネットワーク強化につなげることを目的とし、平成23年12月10日(土)、日本青年国際交流機構(IYEO)において集いを実施し、34名が参加しました。
日程
日時 | 内容 | |
12月10日(土) | 12:30~12:45 | 受付 |
12:45~13:10 | 開会式 | |
13:10~14:30 |
平成23年度派遣者からの帰国報告 派遣国: 高齢者分野 デンマーク 障害者分野 ニュージーランド 青少年分野 ドイツ 派遣期間: 平成23年10月9日~18日 |
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14:30~15:00 | Tea time | |
15:00~18:00 | 分科会 | |
18:00~19:00 | チェックイン、移動 | |
19:00~21:00 | 懇親会 | |
12月11日(日) | ~9:00 | 朝食、チェックアウト、移動 |
9:00~12:00 | 分科会(続き) | |
12:15~12:30 | 閉会式、解散 |
■分科会
1. 派遣分野における国内外との継続的なネットワーク
派遣後、定期的に集まり、国内外の団体や施設を視察している派遣団の具体例を元に、視察先へのアプローチ方法、継続的な活動の運営方法など、国内外とのネットワークの拡大・活用について話し合いました。
2. 専門分野を活かした社会への還元
団体での実践と並行して学会や専門誌で事例発表をしている既派遣者もいます。派遣での学びをそれぞれの分野でどのように社会に還元し、いかしていくのかを話し合いました。
3. 分野を超えた地元ネットワーク
派遣をきっかけに、複数団体が協力して事業展開している事例や、地元IYEOの活動で他事業の既参加青年と連携して地域活動を行っている事例を元に、今後の3分野連携について話し合いました。


実行委員長からのあいさつ
平成16年度オーストラリア派遣団(青少年分野) 福田 達男
私は2003年から現在まで招へい事業に携わってきました。最初の頃は、派遣者の中でも自分の専門分野を学びたいという意識が強すぎて、コア事業が持つ「非営利組織の運営」という大きな視点が不足しているケースが多かったことも、今となっては過去の話です。本事業に参加することで自分の所属団体の社会的意義を改めて認識して学びを実践するなど、確実に団体・社会のコアとなる人材育成につながっています。
この10年で我が国における財団、社団、特別非営利活動法人(NPO法人)、社会福祉法人等の非営利組織の役割は大きく変わりました。団体が独自に活動することから、社会が求めるサービスを団体同士の連携で提供することも必要になりました。本事業出身者が我が国全体のコア(中核)を担う人材となり、出身者同士の協同が団体間の連携のきっかけになっていくことを願わずにはいられません。 今後、事後活動として、外国参加青年を含めたリユニオンを海外で開催することも計画しています。
平成21年度英国派遣団(高齢者分野) 温井 智美
コア事業の魅力の一つは、既参加青年が数人集まれば「即席多職種チーム」が結成されることではないでしょうか。私はこれまでに、コア事業の同期派遣者と看護学会発表や海外スタディツアーを行ってきました。また、震災後の医療支援として被災地に赴任した際も、被災県在住の同期派遣者が活動拠点の避難所まで訪ねてくれ、一緒に活動してくれました。事業後も、各専門性をいかして、持続的に協働できる関係はコア事業の醍醐味です。 |