
日本青年国際交流機構(IYEO)の東日本大震災への取組
東日本大震災で亡くなられた方々と被災された皆様に対し、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
内閣府青年国際交流事業に参加した既参加青年で構成される日本青年国際交流機構(IYEO)は、震災直後から内閣府青年国際交流事業で得たネットワークを最大限にいかして、被災された方々への支援に取り組んでいます。今後も長期的な計画のもとに継続的な復興支援活動が実施されるとのことです。
以下のホームページで活動内容が報告されていますので、ぜひご覧ください。
東日本大震災復興支援活動 http://www.iyeo.or.jp/ja/shien/index.htm
|
岩手県・福島県・宮城県の活動報告(一部抜粋)

岩手県青年国際交流機構(3月27日の活動)
岩手県IYEOでは、震災後、役員含む会員が定期的にミーティングを行い、復興支援活動を継続して行っています。
3月27日(日)には、釜石市の被災会員へ物資配達、大槌町の避難所のひとつ安渡(あんど)小学校で炊き出し(豆腐と野菜のみそ汁、ミニお好み焼き、麦茶)を行いました。
安渡地区は壊滅。あるべき建物が何一つなく瓦礫づくしで、住人でも距離感がわからず迷うほどです。車の通り道は自衛隊や業者の迅速な作業で確保されているものの、人気はなく異様な静けさでした。電気も回復していないため兵庫県警が交通整理をしていました。
安渡小学校では、約400名が体育館、各教室に分散して避難所生活をしています。食事は1日2回、自衛隊が全員分のごはん(おむすび)を配給しますが、品数は少なく、豆腐は震災後初めてだったとのこと。中学生2人、高校生1人が率先して配膳の手伝いをしてくれました。炊き出しの後には「おいしかったよ、盆と正月が一緒にきたようだ、頑張って生きるからね。」などの言葉をもらったり、炊事担当の女性たちからは「おかげさまで別の片付け仕事ができた、今夜は楽させてもらった。」と言っていただいたりし、こちらが元気をもらいました。次週は調理設備のない別の避難所での炊き出し要請に応えます。
「船と翼の会ふくしま」
1. NPO法人ザ・ピープル(いわき市)を通じての支援
かつて全国大会、ブロック大会を当会が開催する際にいつも講師としてご協力いただいてきた「住民主体のまちづくり」を進めることを大きな活動の目的としている団体です。聞き取ったニーズに応えて下着、生活用品、調味料、野菜等、ダンボール14箱をこの団体を通じて支援しました。また、IYEO本部及び全国のIYEO会員から、大量の物資を送っていただきました。
2. 福島県立明成高校避難所(福島市)
ラップ、アルコール消毒薬等を送りました。
3. 浪江町(東和町の避難所)への支援
体温計20本を送りました。 「船と翼の会ふくしま」では、今後も様々な支援活動を継続して行っていきます。
宮城青年国際交流機構活動報告(3月31日現在)
1. 浦戸諸島桂島支援
3月19日、26日、31日、「浦戸を共創する会」を通して、毎回米100kgと物資約20箱ずつを全国から寄せられたメッセージと共に届けました。島の若者からは、「全国から物資やメッセージを届けてもらった感動が、自分を現実に引き戻した」という言葉をいただきました。引き続き島の方々への支援を続けていきます。
2. 「石巻市立病院」支援
宮城IYEO会員である及川敦子さんが看護師として勤務される病院の医療スタッフに、毎週、自転車や要望に応じた様々な物資と炊き出しを届けております。自転車はIYEOからの資金提供と、山形県IYEOの協力をいただきながら、計16台届けることができました。市立病院は津波被害に遭い壊滅のため、現在は市役所や避難所の救護所等で軽症患者の受入れを行っていますが、置かれている環境が過酷なだけでなく、様々な精神的ストレスも抱えています。食事もパン、おにぎりが多く、震災後、2週間以上経って初めて味わった豚汁に対し「とてもとても美味しくて涙が出てきました。皆感激していました!あっという間になくなってしまいました。被災後、初めて母の味に触れたと噛みしめて味わった職員もいました。」と及川さんよりメッセージをいただきました。炊き出しについては地元大学と連携しながら、物資支援は要望を聞きながら、全国のIYEOからの協力を得て続けていきます。
3. 石巻市内避難所での活動
宮城IYEO会員である新野佳世さんは、実家が石巻で震災直後からボランティアとして実家近くの避難所数か所を回って女性を中心に要望を聴くだけでなく、同じ地域の被災者として話を聴き、心のケアも行っています。宮城IYEOでは、新野さんからの要望を受け、衣類、女性の下着やからだふきシート、食料など計50箱以上届け、新野さんを通して被災者に直接届けています。