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MACROCOSM Vol.92 発刊日2011年1月
 

Vol.92  2011年1月



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・平成22年度 いばらき若者塾事業
・内閣府青年国際交流事業 大学説明会
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青少年国際交流事業事後活動推進大会
日本青年国際交流機構第26回全国大会
第17回青少年国際交流全国フォーラム
埼玉大会報告


平成22年11月27日(土)~28日(日)、埼玉県秩父市にて、第17回青少年国際交流全国フォーラム、日本青年国際交流機構(IYEO)第26回全国大会が実施されました。大会テーマは「絆をつなごう、彩さいの国から ~Wings for the Future~」とし、「彩の国」にふさわしい多彩な魅力を有する基調講演、分科会が設けられ、全国各地から300名以上が集い、大盛況のうちに終了しました。

 大会日程
 第1日目・11月27日(土)
12:30

 受付

13:30  開会式
14:00-15:15  基調講演「今こそ“日本力”」
 講演者 野中ともよ氏 (NPO法人ガイア・イニシアティブ代表)
15:30-17:30  分科会
19:00  懇談会
 第2日目・11月28日(日)

9:00

 表彰式
9:30  内閣府青年国際交流事業帰国報告会/事後活動紹介
11:00-11:15  閉会式
  • 基調講演 「今こそ “日本力”」

講演者:野中ともよ氏

(NPO法人ガイア・イニシアティブ代表)
平成22年11月27日(土)
於ナチュラルファームシティ農園ホテル

 ご紹介ありがとうございます。野中です。まずは、50年間続いている皆様のこのようなすばらしい活動の年1回の会合でお話をする機会を与えていただきましたことに、心から感謝いたします。私は東京生まれの東京育ちですが、今日、はじめて秩父に来ました。池袋から1時間半以内でこんなに自然の懐の深いところが私たちを迎えてくれるのです。すっかり惚れこみました。ここを開催地に選ばれた実行委員長、本当にありがとうございます(笑)。
 さて、本日お集まりの皆さんのミッションは重大です。最近では、殻に閉じこもって、リスクをとりたくない、海外に行きたいと思わない若者が増えていると言われています。私たちの時代は、海外に行きたいから、商社に入る、マスコミの特派員になるといった傾向があり、青年にとって就職という窓の先には、「海外」が見えていました。ですから、「青年の海外交流」とか「青年の船」と聞くと、何かミッションを帯びて船に乗るというイメージがあってかっこよかったです。でも、今は、本音を言うと、若い人たちの間で「青年の船」にかっこいいイメージはないと思いませんか。「青年の何とかっていう事業があるんでしょう。どうせ、船に乗ってラジオ体操したりするんでしょ。そんなのに参加するより、ニューヨーク8泊10日とかのツアーでブロードウェイに行ってミュージカルを見たほうが楽しいじゃない」 こうした見方がある一方で、海外は危険だとか、海外に行くと病気になるとか、だまされるとか言って恐れている人もいます。情報がたくさん集まるがゆえに、いろいろな考えに振り回されてしまうのです。どうしてこうなってしまったのでしょうか。「若者のくせに、しようがないな」と批判をしても仕方がありません。青年を育ててきた大人たちが、このような価値観を植えつけてしまったのだと思うからです。ですから、このような時代にあって、若い人たちに「私たちはとても楽しい経験をしたし、その経験を通して、おもしろい未来が作れるんだよ」と、ご自身の言葉で伝えてくださる皆さんに聴いていただきたいのが、「日本力」という単語です。



◆景気は回復しなくていい

 「野中さん、『日本力』って言うけど、世界第二位の金持ち国だった日本は、もう、だめなんだよ、こんなにバブルがはじけちゃったし」とおっしゃる方がいます。また、街頭インタビューで「政府に何を期待しますか」と質問すると、ほとんどの人が、「景気回復です」と答えます。経済のご専門の方もいらっしゃると思いますが、はっきり申し上げて、日本は、経済回復しません。あの頃のように戻るというのを回復と呼ぶのなら、もう、できません。ずっと、前年同月比が必ずプラスで、しかも世界に伸びていく経済力を維持することは、この島国で、人口が減少していく我々の国ではもう無理なのです。回復ではなく、あの時に学んだこと、つまり、プラスの部分をいかして、マイナスの面は二度と起こさないようにすることのほうが重要なのです。二度と起こしてはならないことがたくさんありますよね。私たちは、世界第一の公害大国をやりました。公害大国をやったからこそ、高度経済成長を成し遂げました。当時、ヨーロッパでは日本のような工場廃液を出すことは認められていませんでした。それを、「大丈夫、どんどん売れれば、どんどん生産性が上がればOK」といって、まったく規制せずに工場廃液を垂れ流していたんです。でも、途中でとんでもないことをやっているのに気がつきました。だから、公害をもたらさないような自動車のエンジン、排気ガスのメカニズム、水の浄化等の開発に力を注ぎ、環境技術大国になることができました。

 現在、我々の何倍もの人口を有し、経済成長の道を歩んでいる国が近くにあります。中国とインドという二つの大国です。「中国はすごいよね・・・日本はもうだめだよね」 こういう物差しの目盛りは、私たちの目盛りから排除しなければなりません。じゃあ、日本はもうダメなのかということでしょうか。これからは、高齢化が進むこの島国は沈没していくだけなのでしょうか。とんでもありません。アインシュタインが教えてくれたように、全てのものには始めがあって、終わりがあるのです。

 20世紀の高度経済成長は、都市生活を中心にして全てのものに限りはないという考え方でした。資源は使い放題、人間も使い放題です。残業もやり放題、たとえ、お父さんが子どもの誕生日に帰れなくても、子どもの誕生日を忘れてしまっていても、とにかく長時間働いて、サービス残業をして、ボーナスや給料や肩書きがどんどん上がれば、いいお父さんだ、という感覚が私たちには残っていませんか。でも、こんなことをしても、幸せな、人間の命が輝くような人生は送れないことを私たちは学んでしまいました。このように、始まりがあるものには、終わりがあるのです。でも、終わりは、新たなものの始まりですよね。ですから、私たちは、経済で言う成長の社会から、経済も成熟し、人間社会生活も成熟している社会に入っていると野中は思います。

 では、成熟社会の物差しは何でしょうか。ご存知の方も大勢いらっしゃると思いますが、田坂広志さんという哲学者でもあり、経済界のメンターとして、経営のアドバイスをなさっている方がおられます。田坂さんは、成熟社会とは「目に見えないものの価値が分かる社会」であるとおっしゃっています。

 例えば、「あの山に登りましょう。あの山は333メートルだから、1分あたりこれくらいのスピードで上ると○時間かかる。7時間かけるより、6時間で上ったほうがよい、だから・・・」というように、皆にとって分かりやすい数値化できる目盛りがあります。アメリカ合衆国のことを考えてください。世界各国からいろんな言語、文化を背負った人々が集まってつくった国ですから、共通の言語が必要です。その際、お金という目盛りはとても便利です。お金の目盛りで30ドルと言われれば、だれでも理解できます。30ドルという価値があるということです。これを40ドルもうかるようにしましょう、と言えば、非常にわかりやすいですね。では、野中が今日お話ししたい「日本力」の目盛りは何が基準になるでしょうか。



◆21世紀の新しい価値軸「ガイア軸」

 「日本力」と聞いて思い浮かべるのは、まず経済力、GDPだと思いますので、これを成功の目盛りにしてみます。X軸には、「収益性」と書いてありますが、(資料1)「お父さん」でもいいかもしれません。お父さんの給料がいくらかとか、企業の売り上げはいくらかということがX軸に置かれます。でも、20世紀最後になると、本当に効率よくもうかっているかどうか、投資に対して収益がどれくらいあるのかとか、経営の効率性が求められるようになります。しかし、野中が会長をお引き受けした企業は、例えば、2兆5000億の売上に対して、営業利益率は1%を切っていました。これがまずい状況だということが分かるように、投下した資本がどれだけの利益を生んでいるのかを測る「投資収益率」ROIとか、「株主資本利益率」ROE等の指標が使われるようになってきました。

 私は、X軸、Y軸に加えて、「命の目盛り」である3次元の「ガイア軸」という目盛りを加え、面積ではなく、体積で測る方法を考えてみました。例えば、売上もあり、効率もよい会社があるとします。でも、その会社が非常に有毒な工場廃液を排出していれば、この3次元の目盛りはマイナスになります。そうすると、いくら面積が大きくても、体積でマイナスの評価になりますよね。その企業が命にとって良いことをしているのか、命を汚すようなことをしているのかを測るために「命の目盛り」というものを設定する。このような新しい価値軸を考えていくことが経営にとっても必要ではないかと思います。

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