
2009未来を開くアジア青少年キャンプ
平成21年7月30日(木)~8月13日(木)、韓国保健福祉家族部主催の「2009未来を開くアジア青少年キャンプ」がソウル市を中心に開催されました。
この事業は、アジア青少年の交流を通じ、未来を担う主役達の共同協力方案と相互理解を強化させることを目的として行われており、今年度は「アジアの未来と私たちの情熱」というテーマのもと、アジア全域から約300名の青年が集いました。
(財)青少年国際交流推進センターでは日本青年9名の募集・選考及び事前研修を実施しました。
日程
7月30日 | オリエンテーション、アイスブレーキング |
7月31日 | オープニングセレモニー、文化講義「韓流」、江原道へバス移動 |
8月1日 | 韓国語講座 |
8月2日 | 韓国語講座(発表会)、クイズ「アジアを知ろう」、フードフェスティバル |
8月3日 | スポーツ大会、ドミノ大会、韓国語講座 |
8月4日 | 伝統文化紹介、パーティ「アジアの夜」 |
8月5日 | 韓国文化体験(陶器)、韓国民俗村見学 |
8月6日 | ITフィールドトリップ、オプション体験旅行、韓国文化探索準備 |
8月7日 | 韓国文化探索Ⅰ |
8月8日 | 韓国文化探索Ⅱ、韓国文化探索(まとめ) |
8月9日 | 韓国文化探索(発表会)、ソウル市ツアー、伝統演劇見学 |
8月10日 | ホームステイマッチング |
8月11日 | ホームステイ |
8月12日 | 評価会、フェアウェルパーティ |
8月13日 | 帰国 |











2009未来を開くアジア青少年キャンプに参加して
千葉県 石原 裕文
平成19年度「国際青年育成交流」事業(カンボジア)参加青年
このキャンプに参加した理由はいくつかあるが、そのうちの1つは2年前に参加した内閣府「国際青年育成交流」事業カンボジア派遣へのリベンジである。国際交流とは何ぞや?という状態で参加したカンボジア派遣では、なかなか主体的に行動することができずに周囲に従うばかりで、また、ディスカッション等において も自分の意見をうまく伝えられない等、今振り返ってみると完全燃焼しきれなかった。その時の悔しい思いを挽回すべく、今回のプログラムへの参加を決意した。
上記の目的を実現すべく、今回は①韓国語の習得、②韓国文化および参加国文化の理解、③日本文化の発信、④仲間を100人つくる、⑤とにかく楽しむ、の 5点の目標を立てた。この目標については概ね達成できたのではないかと思う。期間中は極力多くの国の青年と交流するように自ら心がけた。まずは相手の国の挨拶を覚えることから始まり、次第に日常生活や若者文化など、そして政治に対する認識や宗教観などについてもわずかだが話すことができた。2年前にカンボジアに行った時に比べると随分自信を持って話せるようになった。それはこの2年間で培った国際交流経験や自国文化の学習などの成果が形として表れたのだと捉えたい。気張らず、オープンマインドで外国青年と接することができ、アジア22か国に多くの仲間が増えたのは大きな財産である。
今回のプログラムを通じて改めて実感したことは、「交流したい!!」という強い意志と話す勇気さえあれば、たとえ言語に少々の難があったとしても何とかなる、ということである。自分の考えを伝えたい、相手のことを理解したいという思いは、必ず話している相手にも伝わる。やはり他国の青年が日本の話題を持ちかけてくれるのは嬉しいし、こちらとしてもできるだけ答えられることは答えたい。結局、そんなやり取りの繰り返しが相互理解につながるのではないかと今回のプログラムを通じて再認識した。一般に、国際交流は特別なことと捉えられることが少なくないが、私はそうは思わない。アジア22か国の青年と共同生活して感じたのは、国籍や文化・価値観の違いこそあれ、やはり彼らは普通の青年、 普通の若者であるということだ。同じ所で楽しみ、笑い、哀しむ。ある韓国青年の発した言葉が印象的である。「このプログラムに参加してから、外国青年を 『外国人』としてではなく『同じアジアの仲間』と考えるようになった。みんな何も変わらないんだよね」このキャンプで、世界の仲間のネットワークは広がったが、逆に私の中の世界は狭くなった。今回参加できたことに対して本当に感謝している。
アジアの外交や国際協力にはまだまだ多くの問題点が山積している。今回のキャンプを通じて、お互いの国への理解を深めるためにはより一層、多分野にわたる勉強が必要だと痛感した。次に彼らと再会する際には、このキャンプのタイトルである「アジアの未来」について意見が交わせるように精進したい。
