
2008未来を開くアジア青少年キャンプ
平成20年7月29日~8月18日、韓国の保険福祉家族部主催の「未来を開くアジア青少年キャンプ」が、ソウル市を中心に開催されました。
(財)青少年国際交流推進センターは、韓国に派遣する日本青少年10名の選出及び、事前研修を実施しました。
この事業は、アジア青少年の韓国文化体験などによる韓国文化理解の向上、アジアの平和と繁栄のための青少年共同協力及び友好増進を目的としており、アジア21か国から260名の青年が参加しました。
◆日程表
日付 | 内容 |
7月29日(火) | 入国、レクリエーション及び参加者交流 |
7月30日(水) | オリエンテーション及び参加国紹介、特別講演、開会式及び歓迎パーティー |
7月31日(木)~ 8月2日(土) |
アジアン青少年フォーラム(テーマ講演、グループ討議、全体討議、アジア各国の公演・展示・食べ物紹介など) |
8月3日(日) | アジアン青少年祭り(アジア各国の公演・展示・食べ物紹介など) |
8月4日(月) | 先端産業施設見学、国立中央博物館見学、Nソウルタワー見学 |
8月5日(火) | 分野別テーマ体験、漢江遊覧船観光 |
8月6日(水) | 韓国民俗村見学、エバーランド見学 |
8月7日(木) | 韓国語授業Ⅰ、韓国伝統文化体験 |
8月8日(金) | ボランティア活動 |
8月9日(土) | 韓国語授業Ⅱ、アジアン青少年祭り(アジア各国公演) |
8月10日(日) | 韓国語授業Ⅲ、パフォーマンス披露(韓国の歌、ハングル演劇など) |
8月11日(月) | 海洋活動 |
8月12日(火) | 韓国の自然体験、グループ討議(テーマ:自然環境保護のためのアジア青少年の協力) |
8月13日(水) | ミニアジアンゲーム2008、アジアン青少年の友情の夕べ |
8月14日(木)~ 8月17日(日) |
韓国文化体験、ホームステイ、閉会式及び送別会、評価会 |
8月18日(月) | 帰国 |



参加者の感想
亀田 周
今回、私たち日本の青少年10名は、アジア全域から集まった250名の青少年と韓国各地において様々な活動を行いました。本事業の大きな柱は、ディスカッション、各国文化紹介、韓国文化体験の3つでした。
ディスカッションでは、文化・環境・社会・メディアの4つのテーマに分かれ、各グループ10名程度でテーマに対する現状の課題、また課題を解決するために個人が何をすべきかということを2日間話し合い、最後に全体で発表し合いました。ディスカッションを通じ、環境問題1つをとっても、各国で環境に対する意識、問題点は大いに違うことがわかりました。話し合うにつれ、多くは国境を越えた問題であり、国を超えた問題意識の共有、一人ひとりの意識改革が必要だという共通認識を持ちました。
各国文化紹介では、パフォーマンス、展示、料理の3つの部門で、国ごとに自国の文化をアピールしようと切磋琢磨しました。ここでは今まで地図の中でしか知らなかったキルギスタン、ウズベキスタン、アフガニスタンといった中央アジアや、西南アジアの国々の荘厳な伝統衣装や、香辛料たっぷりの伝統料理をいただき、アジアの多様性を再認識させられました。また、どの国の青少年も日本文化に非常に興味を持ってくれていることを実感しました。
韓国文化体験では、民族村訪問、韓国語授業、ホームステイ等を通じて、改めて日本と韓国の近似性を感じました。民族村では日本の農村を歩いているような錯覚を覚え、韓国語の授業では、日本語と韓国語の中に意味も発音も同じ言葉が多くあることに驚きました。
アジアの未来を創造する青少年が集い、実り多き3週間を過ごす中で、アジアは広いということを実感しました。東は日本、西はアフガニスタンまで、あらゆる民族、宗教、言語、文化を持つ、同じ世代の若者が同じ場所で同じ時間を過ごすことで、互いの違いを感じつつも、国を超えたアジア人としての意識が芽生えたのではないかと考えています。ここで出会った青少年たちとともにアジアの未来を切り開いていきたいと考えています。