
第19回「世界青年の船」事業
事後活動連携強化プログラム
日本青年国際交流機構の代表3名が、ニュージーランドからバヌアツ間に乗船し、船上で参加青年に「世界青年の船」事後活動組織の説明を行い、各国での事後活動を紹介すると同時に、今後、青年がかかわっていくべき活動について話し合うセッション等を実施しました。


宮城青年国際交流機構副会長
第13回「世界青年の船」事業参加青年
伊勢 みゆき
6年ぶりに戻った船。今回、事後活動連携強化プログラムのスタッフとして再乗船する機会に恵まれた。私が担当したのは、主に第2回事後活動セッションでのワークショップ、第19回「世界青年の船」事業参加青年に向けてのメッセージボード作成、SWY Cafe(参加青年との意見交換会)に参加する青年たちの応対等であった。
ワークショップでは、各参加青年が、船上での自分の活動を振り返り、今後どのように事業参加の経験をいかしていきたいか、事後活動としてどんなことをしてみたいかを考える機会を設けた。乗船中に自分の活動について振り返り、事後活動について自分の考えをまとめ仲間と分かち合うことで、それぞれの事後活動への意識付けができたと感じている。更に4名の既参加青年代表者からそれぞれの具体的な体験談を聞くことで、参加青年はこれからの活動の幅を広げることができたと思う。
短い期間ではあったが、事後活動セッションやSWY Cafeで参加青年に接し、本体事業の活動だけではなく、事後活動に対する参加青年の意識の高さに驚いた。コース・ディスカッションを中心としたプログラム内容の充実度、そして「青年の社会参加」という共通のテーマの下に事業が進められていることが、船を降りてからの活動の意識付けに大きく影響していると感じた。
私自身の宮城青年国際交流機構での事後活動体験談は、日本青年国際交流機構(IYEO)を理解してもらう上で日本参加青年だけでなく外国参加青年にとっても有用であったように思う。さらに、下船後、各自が所属することになる事後活動組織や都道府県IYEOのことなど、事後活動について具体的な質問や相談をしてくれる青年が思っていた以上に多かった。その一人一人と我々派遣者がじっくりと話をする時間を持てたことは貴重な体験であり、プログラムと事後活動をつなげる窓口としての私たちの立場がいかに重要かを実感できた。それと同時に、意識の高い青年たちが事後活動を行うにあたり、彼らの活動拠点となるそれぞれの各国事後活動組織(SWYAA)やIYEOの受入態勢を整える必要性があることもIYEOの活動に携わる一人として痛感した派遣であった。
最後に、このような機会を下さった関係者の方々、SWY19のメンバーとの出会いに感謝したい。
◆日程表
月 日 | 日 程 |
2月19日(月) | 日本出発 |
2月20日(火) |
ウェリントン(ニュージーランド)着 事後活動組織代表者との打合せ |
2月21日(水) |
第19回「世界青年の船」事業参加青年と学校訪問(寄港地活動) 第1回事後活動セッション準備、ウェリントン出航(バヌアツへ) |
2月22日(木) | 第1回事後活動セッション実施 |
2月23日(金)~24日(土) |
船内事後活動推進プログラム 第2回事後活動セッション準備、「世界青年の船」事業公式ビデオ用映像撮影 |
2月25日(日) |
第2回事後活動セッション実施 バヌアツ寄港 |
2月26日(月) | バヌアツ出発 |
2月27日(火) | 日本帰国 |
①事後活動セッション
2月22日 20:00-21:00 | |
20:00-20:20 | アイスブレーキング ~自己を振り返る~ |
20:20-20:50 | SWYAA概要説明 |
20:50-21:00 | 質疑応答 |
2月25日 9:30-12:15 | |
9:30-10:30 |
ワークショップ インタビューゲーム ~あなたにとっての「世界青年の船」事業・事後活動を考える~ |
10:30-11:00 | 既参加青年4名(指導官、ファシリテーター、IYEO派遣代表)の事後活動体験発表 |
11:00-11:05 | セッション全体の質疑応答 |
11:15-12:15 | 国別ミーティング |


②その他の主な船内事後活動推進プログラム
■SWY Cafe(意見交換会)
毎晩公式プログラム後の時間を使って事後活動や下船後の活動に興味がある参加青年が集い、意見交換会を開いた。既参加青年代表で日ごとに何について話すのかあらかじめテーマを決め、参加青年がリラックスした雰囲気で彼らの関心事について相談できる場の提供を心がけた。
■Future Post Project
1年後の自分や友達、知り合い宛に手紙を書くプロジェクト。現在の船の心境や今後自分がどのように変化していくのかなどを予測し、手紙に綴り投函することによって、自分の今後の方向性を考えるきっかけとした。事業参加者間のネットワーク構築においても有用なプロジェクトである。
■SWYAA Bulletin Board
各国事後活動組織からのレポート、SWY19東京プログラムの報告(写真などを使って模造紙にデコレーション)、過去の東京連絡会議の報告、21世紀ルネッサンス青年リーダー招へい事業の報告、各国事後活動組織が実施している社会貢献活動やプロジェクトに関連する資料を展示した。
■各国回生代表との打合せ
国別ミーティングで決定した各国の回生代表を集めて顔合せと打合せを行った。国と国、地域の連携を意識する場となった。