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青少年国際交流事業事後活動推進大会

日本青年国際交流機構第30回全国大会

第21回青少年国際交流全国フォーラム

北海道大会

平成26年11月22日(土)~ 23日(日)、北海道札幌市にて、第21回青少年国際交流全国フォーラム、日本青年国際交流機構第30回全国大会、青少年国際交流事業事後活動 推進大会が開催されました。「共生のフロンティア北海道~次世代につなごう道産子スピリッツ~」という大会テーマのもと、全国から関係者を含めおよそ200名が集いました。

基調講演では、ノンフィクション作家・エッセイストの千石涼太郎氏に「北海道文化の成り立ちと在り方」について御講演いただきました。千石氏は北海道御出身で、地方文化 や道民性に詳しく、地域振興にも尽力され、現在は小樽の観光大使も務めておられます。以下に、基調講演の一部を紹介します。

大会日程
11月22日(土)一日目
時間 内容
12:30 受付
13:30 開会式
14:00 基調講演:「北海道文化の成り立ちと在り方」
講師: 千石 涼太郎氏
15:15 記念撮影
15:30 分科会
18:45 懇談会 ※全国物産展を開催
11月23日(日)二日目
時間 内容
9:00 日本青年国際交流機構表彰式
9:30 各都道府県及び個人の事後活動紹介
11:00 閉会式
11:30 地域理解研修

基調講演「北海道文化の成り立ちと在り方」

講 師:千石 涼太郎 氏 ノンフィクション作家・エッセイスト

言葉と文化の密接なかかわり

私は物書きですから、文化と言うとまず「言葉」を思い浮かべます。言葉と文化は密接に関わりがありますし、言葉自体が文化であると思います。私が北海道の本を初めて書いたのが1996年、道民性や食文化に加え、方言についても書きました。北海道には方言がないと思っている北海道在住の人もいますが、北海道にもそれなりに方言はあります。ただ、面積が広い割には地域の差は比較的少ないほうだとは思います。たとえば、北海道の一番東側の半島にある根室と札幌の距離は、東京―大阪間と同じなのですが、東京と大阪はかなり方言が違うのに対し、根室と札幌の人が話をして、お互いに「根室の方言だな」「札幌の方言だな」と感じることはほとんどありません。

北海道には色々な地名があります。アイヌ語が基になったものに漢字を当てているものも多くありますが、本州の方々が移り住んだということが分かる地名もあります。「北広島市」「新十津川村」など、本州の地名がついたところが北海道にあります。こういうところを見ると、北海道の文化が、いかに道外の影響を受けているかが分かります。

北海道で生まれた文化も様々ありますが、言葉の場合は東北から入ってきたものも多いです。例えば、「あめる」は分かりますか? 最近、20代の北海道の人に「あめる」が通じなくてびっくりしたことがありました。「あめる」というのは「物が腐る」という意味で、私が住んだことのある岩手の花巻など、東北でも使う人がいます。最近、なぜ使われないのかなと考えると、「あめる」こと自体が少なくなってきたからではないでしょうか。

東北と北海道は距離的にも近いので入ってくる言葉も多いわけですが、それだけではないのがまた面白いところです。北海道で野菜のナスのことを「なすび」と言いますが、これは完全に関西から来ています。また、どうにもならない状態を意味する「わや」というのも、関西の言葉です。こうして関西から言葉が入っているのは、大阪からずっと日本海を回って来た、「北前船」の影響が強いのだと思います。北海道には富山から移住した方々もいますから、北陸の文化も北海道に強い影響を及ぼしていますね。北海道では、運動会でビリになると、「げっぱ」とか「げれっぱ」と言いますが、富山でも、「げっと」とか「げっぽ」とか似たような方言があるそうです。

いろいろな地域の言葉が入ってきて、共通する言葉だけが生き残るということだけではなく、どこかの言葉が北海道の共通語になって混じり合うこともある。これはまさに言葉だけでなく、文化そのものが混在化している証拠です。皆さんも国際交流をしているので分かると思いますが、国際交流では、皆が同じようになることではなくて、お互いの異なる部分を理解することが大事だと思います。

言葉と文化の密接なかかわり

北海道には旧石器時代から人が住んでいて、今、北海道と北東北には縄文文化を世界遺産にしようと動いている人たちもいます。北海道にも縄文時代、続縄文化があり、擦文文化あるいはオホーツク文化を経て、アイヌの時代が来ます。アイヌは狩猟民族ですが、実は海洋民族でもありまして、他国と交易をしていました。13世紀に入ると和人、本州の人間が移り住んで来ました。特に16世紀、江戸時代にどんどん入ってきます。幕末には北海道にアイヌが2万人いなかったと思いますが、和人が6万人住んでいたと聞いています。明治維新後に入ってきた人ばかりかというと意外とそうでもなく、江戸時代には、場所請負人といって海辺の網元やニシン漁などの元締めのような人々もいました。

そして、明治維新が起こります。北海道に開拓地ができたのが明治2年で、明治4年に札幌に開拓使庁ができると、北海道には本州の人間だけでなくお雇い外国人が結構来ました。ホーレス・ケプロンという米国人が、いろんな人を連れてきたのですが、その一人が有名なクラーク博士です。クラーク博士が札幌にいたのは確か8か月、教えた学生は20人もいなかったそうですが、銅像になって、いまだに尊敬されていたりするのは、彼が農業のことを教えたというよりは、武家の縦社会ではない精神的な考え方を教えたからではないでしょうか。キリスト教の精神なのでしょうが、「紳士たれ」という自主独立の精神、自由はあるが自分で考えろ、という教えが北海道開拓とあいまみあって北海道に根付き、宝になったのだと私は思っています。ケプロンのほかに大きな功績を残したのは、地質調査のベンジャミン・スミス・ライマン、石炭輸送の鉄道建設に貢献したクロフォード、畜産農業で尽力し競馬場も作ったエドゥイン・ダンなど。また、アンチセルは、野生のホップを発見し、その栽培をベイマールという人が成功させ、札幌開拓使ビールが生まれました。今のサッポロビールの前々身と言いましょうか。日本のビールの発祥は北海道ですからね。よくヨコハマ・ブルワリーが発祥だとか言われますが、あれは外国産で、日本独自のホップを使ったという意味では北海道だと私は思っています。北海道はお雇い外国人の方々の力をたくさん借りた土地だと思います。確か4年間で78人ほど、多くの人が北海道の発展に貢献しています。外部の力を取り入れる受け皿として発展してきた北海道には、そういうオープンな気質が今も残っていると思います。

その後、明治8年に北海道開拓やロシアの脅威に対する防衛のために屯田兵がやってきました。最初は旧幕軍の下級武士でしたが、同時に武士ではなく屯田兵でもない一般の人たちも入ってきました。地震や洪水など自然災害で村がなくなり、本州から移住した集団も少なくなかったと聞きます。集治監、いまでいう刑務所の囚人(その多くは旧幕府軍に危険分子と見なされ捕えられた政治犯)が、強制労働させられ、道路工事をさせられた歴史もあります。

このように北海道には、外国人、無理やり連れてこられた人、事情があって移住した人、夢や一攫千金を狙って財を成した人など、いろんな人たちが作ってきた文化があるのです。

北海道人の気質…不器用な一面に隠れた優しさ

今日皆さんを出迎えた全国大会実行委員の方々は、海外に行って交流する方ですから、きわめて社交的だと思いますが、一般的な北海道の人は、気持ちはオープンでも態度はあまりオープンに見えず、初対面に弱い面があります。「お客さん来ちゃった」って戸惑ってしまう飲食業とか。親しくなるとすごく良いのですが、それまでは難しいところがあります。転勤族の中には、「(北海道人は)なんてつっけんどんなんだろう」と思う方がいます。正直で、お世辞が言えないのです。例えば、東京から札幌に単身赴任した支店長などの偉い方が、晩御飯は家で作らず仕事帰りに部下を連れて馴染みの店でビールでも飲もうということがあります。そこで出てきた料理に対し、部下が言ってしまうんです、「これうまくないね」って。「この百倍うまいところがありますから、今度一緒に行きましょう」と。お店の人にも聞こえるような大きな声で、正直に「うまくない」と上司の顔もつぶすようなことを言ってしまうのは、本当は、三、四年しかいない上司に一刻も早くおいしいものを食べさせてあげたいという優しい気持ちからなんです。

北海道に来て六年間、道民には優しさやおもてなしの心が伝わるように話していますが、同時に「この優しい気持ち、分かってやってください」と、叫び続けています。北海道人の真の気持ちは本当に良くて、私はダイヤの原石、だからもっと磨きましょうと言っているのですが、なかなか難しいところです。 北海道は本来、いろんな地域から出てきた人の共同体意識を持って助け合おうという気持ちや優しさに溢れた地域です。それを御理解いただきたいです。

開拓者精神の再興

一時期、ずっと根付いてきたフロンティアスピリットがだんだん失われ、開拓者精神がある人がどんどん北海道を離れてしまうという、悲しい何十年間がありましたが、最近はまただんだんと変わってきたように思います。いろんなチャレンジをする人が出てきています。赤平市の民間でありながら、植松電気はロケットを作っています。また、日本の地方では赤字路線と言われることの多いローカルバスですが、十勝バスは黒字を出しました。そのほか、パッシブホームには、パッシブ技術という自然の力をうまく取り入れた換気システム(床下冷暖房エアコン一台で、月一万円ちょっとの暖房費ですべての部屋が暖まる省エネシステム)を、ハワイやモンゴルなど暖かい地方にも広めようと世界中駆け巡っている川多さんという社長さんがいます。このように、いろんな人たちが出てきて活躍してくれると嬉しいです。

私は今、町おこしの一環で住民の方々に本を書いてもらうという「らんこし作家デビュー・プロジェクト」の審査員やアドバイザーをしています。その仕掛け人の一人に、道外からの移住者が入っています。北海道は昔から、外部の人たちと交じり合って力を発揮していくのだと思います。ここのところ、ちょっと閉鎖的になってきつつあるところも否めませんが、これからは逆に北海道からいろんな文化を発信したいと考えています。

著書『竹鶴とリタの夢 余市とニッカウヰスキー創業物語』と今後

これからもっともっと北海道の良さをPRしていきたいと思います。道外からいらした方には、これを機会に北海道に遊びに来る癖をつけながら、移住を考えていただけるとうれしいですね。私は34年ぶりくらいに戻ってきましたが、北海道はとても暮らしやすいですし、人間が温かいです。北海道の魅力の半分は道産子だ!と私はずっと言っていますが、これから磨けば伸びしろがたくさんある大地ですので、ぜひこれをまた機会に来てください。

最後に、北海道が作った文化の一つであるニッカウヰスキー。私はこの本を書くために広島や大阪に取材に行ってきました。NHK朝の連続テレビ小説でもおなじみ、昭和初期に竹鶴政孝さんがニッカウヰスキーを作ったお話ですが、今の北海道にはこういう方々が本当に必要です。著書の中で、竹鶴さんが幼少期の頃からどんなふうに成長し功績を残したかを追っていますので、ぜひこれを読んで、この中から「私が第二の竹鶴になるんだ」という方が生まれるといいなと思っています。また海外で勉強された方々にも北海道に残っていただけたら嬉しいです。

今後も皆様が地元に帰られて大いに活躍され、併せて北海道もPR していただけたらと思います。ありがとうございました。

講演者紹介
せんごく りょうたろう
千石 涼太郎

ノンフィクション作家・エッセイスト 北海道小樽市生まれ、札幌市在住

〈著書〉
双葉文庫の『北海道だべさ!!』シリーズ『不思議の大地なまら北海道』『北海道はじめて物語』(廣済堂出版)『県民性の謎』『「爆笑列島」日本の謎』(朝日ソノラマ)『県民性交際術』(小学館)など多数

参加者の感想
日本青年国際交流機構 副会長 高下正晴

私は、今回の千石涼太郎先生の基調講演から、国際交流に関わる者として、たいへん重要な気付きをいただきました。

先生の基調講演は、「北海道文化の成り立ちと在り方」というテーマで話がありました。北海道は、全国から移り住んで来た人たちが、創り上げたまちです。厳しい自然を生き抜くために、文化の違い、考え方の違いを超えてお互いに協力し、発展させてきたという歴史こそが、ありのままの自然や他者を受け入れるという今回の大会のテーマである「道産子スピリッツ」を作ったのだと思いました。

近年、宗教や文化の違いを容認できない人たちが様々な事件やトラブルを起こし、ニュースに取り上げられることが多くなっています。冷戦時代のようなイデオロギーの対立のような思想や主義主張のようなものではなく、私たちの心に生じる「あの人たちは、自分たちとは違う」という意識が、その原因です。

今こそ、共生の精神である「道産子スピリッツ」を世界中の人たちに伝え、お互いの文化の違い、考え方の違いを超えた「真の国際交流」を進めていこう、と改めて考えました。

分科会一覧
テーマ 分科会名 内容
文化体験 A: 見て・触れて・楽しむアイヌ文化
講師:門脇こずえ氏
(札幌市アイヌ生活相談員)
アイヌ語で「札幌の美しい村」という意味を持つ「サッポロピリカコタン」を訪問し、独特の文化を育んできたアイヌ民族の生活や歴史、文化などを学び、理解を深めた。
地域活性化 B: ウィンタースポーツの達人が立ち上がる
講師:井山敬介氏
(北海道スノースポーツ
ミーティング実行委員会)
教育機関や行政と一緒に活動する「北海道スノースポーツミーティング」。プロスキーヤーたちが子供たちの授業にお邪魔する「雪育せんせい」などのユニークな活動についてお話しいただいた。
C: グローバル時代の地域活性化
~場所文化をいかした十勝での
取組を例として~
講師:後藤健市氏
(株式会社 プロット アジア アンド
パシフィック会長)
真冬に収穫できるマンゴーの栽培を手掛ける「ノラワークスジャパン」などを運営する後藤さんより、地域活性化のための新産業の創生への取組についてお話しいただいた。
D: 滝川から世界へ 世界から滝川へ
講師:山内康裕氏
(一般社団法人滝川市国際交流協会理事)
滝川市全体で推進する国際化の音頭を取っている滝川国際交流協会が行う外国人の技術研修生受入れやJICA事業への協力といった様々な活動についてお話しいただいた。
E: 地域との共生から生まれる
北海道エンターテイメント
講師:鈴井亜由美氏
(クリエイティブオフィスキュー代表取締役/
プロデューサー)
「クリエイティブオフィスキュー」の代表取締役/プロデューサー鈴井亜由美さんの北海道から生まれるエンターテイメントについてお話しいただく。(講師の都合により当日キャンセル)
共生とESD F: 北海道における野生動物の駆除と共生
講師:金子正美氏
(酪農学園大学教授)
地理情報システム(GIS)を用いた適切な野生動物管理を提唱している金子教授から大学での取組を始めとした様々な活動事例についてお話しいただいた。
G: ポスト「ESDの10年」に向けて
~この場から望ましい未来づくり~
講師:小泉雅弘氏
(NPO法人さっぽろ自由学校「遊」)
ESDのこれまでを振り返りながら、サステナブルでフェアな社会を各々の地域からつくりだしていくにはどうしたらよいか、一緒に考えた。
H: 北海道のインバウンド観光を
通して見る異文化共生
講師:石川めぐみ氏
(株式会社北海道藍天旅遊社 代表取締役)
中国及び中国語圏の方々をターゲットにオーダーメイドの北海道旅行を提供し、北海道の様々な魅力を伝えている石川さんよりそれらの取組についてお話しいただいた。
I: 車いすでつなぐ想い・未来・笑顔
~誰でもできる国際貢献の事例として~
講師:樋口歩氏
(認定NPO法人「飛んでけ!車いす」の会)
日本で使われなくなった車いすを集め、心をこめて整備をし、旅行者の手荷物として主に発展途上国の障がい児・者に届けるという活動をしている「飛んでけ!車いす」の会のユニークな活動内容についてお 話しいただいた。
J: エコビレッジに学ぶ持続可能な地域づくり
講師:坂本純科氏
(NPO法人北海道エコビレッジ
推進プロジェクト理事長)
笠小春氏(余市ハル農園主宰)
世代を超えた人がつながることで文化的な交流が起き、新たな気付きが得られるというエコビレッジ。その魅力について坂本さんからお話しいただいた。
アイヌ文様の切り絵体験をする(分科会A)
実際に車いすに乗って動いてみる(分科会I)

日本・中国青年親善交流事業(第36回)(招へい)

日本・中国青年親善交流事業は、昭和54年度に開始されました。本事業は、日本と中国の青年相互の理解と友好の促進を図ることを目的とし、日本政府と中国政府の共同事業として両国の友好の象徴として実施されています。

事業は派遣と招へいに分かれており、派遣事業は9月に実施、招へい事業は11月27日~ 12月8日の日程で行われ、30名(団長、副団長、秘書長1名及び団員27名)が12日間のプログラムに参加しました。

日付 プログラム
11/27(木) 北京発、東京(羽田)着、オリエンテーション
11/28(金) 早稲田大学訪問(起業支援・ベンチャー企業育成に関する概要説明、就職支援に関する概要説明等)
有村治子内閣府特命担当大臣表敬訪問(代表者)
裏千家東京道場訪問(茶道体験)
松山健士内閣府事務次官主催歓迎会
11/29(土) 業種別交流会
(1.公務員、2.新メディアの応用と今後の展開、3.青年の就業と起業)
11/30(日) 東京みなと館視察、都内視察(ボランティア青年同行)
12/1(月) ヤマト運輸株式会社羽田クロノゲート視察、臨海熱供給の概要説明及びプラント
視察、臨海副都心まちづくり協議会訪問(まちづくりの概要説明)
小野田壮内閣府大臣官房審議官主催懇談会(代表者)
12/2(火) <地方プログラム>京都府
京都駅着、西本願寺視察、山田啓二京都府知事表敬訪問、歓迎会
12/3(水) 嵐山視察(周恩来総理記念碑献花)、金閣寺視察(ボランティア青年同行)
町家の視察、西陣織会館訪問、手織り体験・着物ショー見学
12/4(木) <地方プログラム>鳥取県
智頭駅着、石谷家住宅視察、鳥取県及び智頭町概要説明
林昭男鳥取県副知事表敬訪問、温泉体験
12/5(金) 青山剛昌ふるさと館視察、鳥取乾燥地研究所訪問
砂の美術館視察、歓迎会(ホームステイ・マッチング)
12/6(土) ホームステイ(団員)、大山視察(団長、秘書長)
12/7(日) 歓送会、大阪市内視察(ボランティア青年同行)
12/8(月) 大阪(関空)発、北京着
アイヌ文様の切り絵体験をする(分科会A)
実際に車いすに乗って動いてみる(分科会I)
山田啓二京都府知事を表敬訪問する(京都府)
町家で講義を受け、京都人の心意気を知る(京都府)
林昭男鳥取県副知事を表敬訪問する(鳥取県)
ホストファミリーへ中国土産の説明をする(鳥取県)

日本・韓国青年親善交流事業(第28回)(招へい)

日本・韓国青年親善交流事業は、日本と韓国の青年相互の理解と友好の促進を図ることを目的とし、日本政府と韓国政府の共同事業として両国の友好を象徴し、昭和62年度から実施されています。

事業は派遣と招へいに分かれており、派遣事業は9月に実施、招へい事業は11月6日~ 20日の日程で行われ、30名(団長、副団長、通訳2名及び団員26名)が参加しました。8日~ 10日の「日韓青年親善交流のつどい」には、韓国青年30名と日本青年33名が一堂に会し、両国の青年の友好を深めました。

日付 プログラム
11/6(木) 来日、オリエンテーション
11/7(金) <課題別視察>
 メディア・CSRコース:株式会社TBSテレビ、株式会社博報堂訪問
 環境コース: スーパーエコタウン、株式会社リーテム、株式会社アルフォ訪問
越智隆雄内閣府大臣政務官表敬訪問、内閣府主催歓迎会
11/8(土)~11/10(月) <日韓青年親善交流のつどい>
日韓文化交流の夕べ、レクリエーション、ディスカッション、
平成26年度韓国派遣団報告、高麗神社訪問
11/11(火) 角館武家屋敷散策
11/12(水) 田沢湖辰子像視察、農家にてきりたんぽ作り体験
11/13(木) 橋口昌道秋田県副知事表敬訪問、秋田市民俗芸能伝承館訪問、国際教養大学訪問、歓送会
11/14(金) 和歌山城視察、栗山隆博和歌山県環境生活部長表敬訪問、ホストファミリーとの交流会
11/15(土) ホームステイ
11/16(日) 地元青年との交流会
 お好み焼き、めはりずし作り体験、餅つき体験
 日韓両国青年の指導による文化体験(よさこい踊り、テコンドー等)
歓送会
11/17(月) 観音山フルーツガーデン視察
11/18(火) <課題別視察>裏千家東京道場、大田区立洗足池小学校訪問
11/19(水) 評価会、内閣府主催歓送会、日本青年との都内視察
11/20(木) パナソニックセンター東京訪問、帰国
企業の社会的責任(CSR)を学び、働くことの意義や
価値について考える(課題別視察:株式会社博報堂)
テーマごとに日韓の共通点や違いを討議し、
解決策を意見交換する(日韓青年親善交流のつどい)
高麗神社にて1300年に及ぶ日韓交流の歴史に触れ、
未来へときずなをつなげる意義を深める
(日韓青年親善交流のつどい)
「日韓青年親善交流のつどい」参加者の感想
日韓青年親善交流のつどいの公式キャラ、日本人の彩(サイ)ちゃん(左)と韓国人のハナ(하나)ちゃん(右)
  • 最も印象に残っているのは、スポーツレクリエーションである。日韓混合メンバーで競うと、言葉が伝わらなくても優勝するために何とか意思疎通を図ろうとするので、さらに交流を深められたと思う。(日本)
  • 「世界にひとつだけの花」と「アルムダウンセサン(美しい世界)」を参加者全員で一丸となって歌ったことが一番良かった。まさに日本と韓国の若者たちが「一つ(ハナ)」になったと感じた瞬間だった。(日本) 
  • 参加した全員が心を開き対話する姿に感動した。お互いへの理解が深まり、授業では学べないことをたくさん学んだ。(韓国)
  • レクリエーションやディスカッション等、多くの日本の青年との交流を通じて、彼らとの共通点も探し、また違いを理解する時間となった。(韓国)
地元の農家の方と一緒に郷土料理作りに挑戦する
(秋田県:きりたんぽ作り体験)
日本の餅つきを初めて体験する
(和歌山県:地元青年との交流会)

一般財団法人 青少年国際交流推進センター主催

国際理解教育支援プログラム

一般財団法人青少年国際交流推進センターでは、日本の学校等に内閣府青年国際交流事業に参加した経験がある在日外国青年等を講師として派遣し、国際理解教育プログラムを行っています。平成26年度は合計で11回実施しました。国際的な視野を持つ青少年の育成に貢献するこのプログラムを今後も継続して実施していく予定です。

第9回
日付 平成27年1月24日(土)
実施先 大田区立洗足池小学校
担当者 宮田周二校長、杉本のり子副校長
対象 4, 5, 6年生(126名)
テーマ 外国語に親しみ、進んでコミュニケーションを図ろうとする児童の育成
プログラム 外国人講師による母国の言葉、観光地(世界遺産)、食べ物、民族衣装、遊び、音楽などの発表と質疑応答
派遣講師 Ms. Goh Fang Hui Sandy(シンガポール)
Mr. Ahmed Elsayed Moustafa Hegab(エジプト)
エジプトの講師が母国の文化、
食物、宗教等について発表する
シンガポールの講師が母国の観光地、
祭り、結婚式、民族について説明する
講師の感想
Ms. Goh Fang Hui Sandy(シンガポール)

今回、洗足池小学校を訪問し、児童の優しい幸せそうな笑顔を見て、自分の子供時代を思い出し懐かしかったです。

洗足池小学校の児童の態度には感心しました。授業は英語だけでの説明となりましたが、それでも児童はきちんと座り、私の発表をしっかり聞いていました。良い未来を作るためには相手を理解しようとする意思が大切で、言語はそれほど障害にならないと私は思っています。

昨年、シンガポールの小学生たちが日本をもっと知るために洗足池小学校を訪問したと宮田校長から聞きました。世界中の子供たちが交流することはとても重要です。アルベルト・アインシュタインがかつて「平和は力によっては維持できない。理解によってのみ平和は達成される」と言ったように、平和と相互理解の重要性を青少年に教育することは、最高の投資であり、最高の利益を得られると私は考えています。ぜひ、このプログラムを継続し、日本の子供たちが世界を理解する手助けをしてほしいと思います。

第10回
日付 平成27年2月13日(金)
実施先 大田区立入新井第四小学校
担当者 稲葉圭子先生(6年生担当)
対象 6年生(61名)
プログラム 3時間目:児童がブース展示(担当国の発表)を行い、
外国人講師や公開授業に来場した保護者がブースを自由に訪問
4時間目:2名の外国人講師による母国の発表と質疑応答
派遣講師 Ms. Chuon Somaly(カンボジア)
Ms. Sheue Li, Ong(マレーシア)
外国人講師2名が各ブースにて児童から
様々な国についてのプレゼンテーションを聞く
カンボジアの講師が母国の基本情報、
言葉、食物、世界遺産等を紹介する
講師の感想
Ms. Sheue Li, Ong(マレーシア)

入新井第四小学校でゲスト・ティーチャーとしてマレーシアの国・文化・言語を紹介し、子供たちの考え方や視点の転換、他の文化への理解と寛容性の育成、外国語のスキル向上、視野の拡大に携わることができて、とても嬉しかったです。これは以前から私がしたいと思っていたことでした。

今回の体験を通して、自分が児童に文化を紹介しただけでなく、自分も児童からたくさんのことを学びました。日本の学校の教育環境を見て、児童が課外活動・清掃・給食準備などに熱心に取り組む様子も見ることができ、感動しました。マレーシアでも日本の文化や教育システムを取り入れたら良いのではと思いました。この体験は大変意味深く、実り多いものとなりました。このようなプログラムに参加する機会をいただき、感謝しています。

第11回
日付 平成27年2月20日(金)
実施先 品川区立清水台小学校
担当者 中島とし子校長、白倉直明副校長、脇田学先生
対象 全校生徒(約70名)
授業のねらい 1. 日本人としての自覚をもち、自己の確立を目指す。
2. 相手の立場や文化を尊重しつつ、自分の考えや意思を表現する。
3. これまで身に付けた英語を活用してコミュニケーションを図る。
プログラム 外国人講師による発表(母国の情報、世界遺産、食物、伝統的な衣装、言語、遊び等)、
質疑応答、講師が紹介するゲームや歌、遊びの体験
派遣講師 Mr. Ahmed Elsayed Moustafa Hegab(エジプト)
Ms. Pafan Julsaksrisaku(l タイ)
タイの講師がタイの動物(象)の歌を
振付と合わせて児童に教え、一緒に歌う
エジプトの講師が母国の文化、
食物、宗教等の様々な面から発表する
講師の感想
Mr. Ahmed Elsayed Moustafa Hegab(エジプト)

清水台小学校では、エジプトの歴史、食べ物、自然、言語、家族や学校生活について発表し、楽しく授業を行うことができました。

私は、日本の学校での国際理解教育に長年にわたって参加しており、このような活動が世界に平和と調和をもたらすささやかな貢献だと考えています。世界は小さな村のようになってきており、世界中の人々は、お互いについてもっと学ぶことが必要です。ただ異なるという理由だけで他人を疑ったり批判したりするのではなく、他国・他文化・他言語・他宗教を理解することが、違いを認め、尊重することにつながると信じています。他者への知識や理解は、戦争や紛争の脅威から我々の世界を守るための平和的共存・協力にとても重要です。

より多くの学校がこのようなすばらしい国際理解教育プログラム を実施することを願い、私自身もさらに多くの学校を訪れ、知識と 平和へのメッセージを伝えていきます。

一般財団法人 青少年国際交流推進センター主催

国際交流リーダー養成セミナー

「社会で活躍するためのリーダーシップ~自分を磨き、地域への貢献を目指して~」

2015年3月21日(土)に平成26年度国際交流リーダー養成セミナーを実施しました。講師には、佐谷恭氏(株式会社旅と平和代表取締役、パクチーハウス東京 オーナー、第10回「世界青年の船」事業参加)を迎え、関東近郊以外に関西からの参加者を含め、18名が集まりました。

今年度のセミナーは、参加者一人一人にセミナーに参加する前に「自身が取り組みたいこと」、「挑戦してみたいこと」を考えてきてもらいました。「リーダーシップ」・「異文化理解力」・「コミュニケーション力」をキーワードに講師に御講演いただいたあとは、小グループでのディスカッションを行いました。参加者は、講演から学んだことを共有しながら「リーダーシップ」・「異文化理解力」・「コミュニケーション力」を更に高めるためには、いかなる取組が必要かを学び合いました。

時間 プログラム
10:30~10:45 (一財)青少年国際交流推進センター川上和久理事長・大橋玲子事務局長のあいさつ
10:45~12:30 佐谷恭氏による講演と質疑応答
12:30~13:15 昼食
13:15~14:00 グループ・ディスカッション①
1. グループでの共通項探し
2. 参加者一人一人が事前に考えてきた取り組みたいこと、
 挑戦してみたいことと、講演を聴いて「リ―ダーシップ」「異文化理解」「コミュニケーション力」の
 観点から学んだことを合わせて話し合う。
14:00~14:15 休憩
14:15~15:30 グループ・ディスカッション②
1. リ―ダーシップ、2. 異文化理解、3. コミュニケーション力のいずれか好きなキーワードで
グループ分けをし、各キーワードをどのように高めていきたいかについて話し合う。
15:30~16:00 グループ・ディスカッション②で話し合ったことを全体で共有・まとめ
佐谷恭氏による講演「社会で活躍するためのリーダーシップ
~自分を磨き、地域への貢献を目指して~」
グループ・ディスカッションで意見を共有し、
個人の学びを深める
グループ・ディスカッションで「コミュニケ―ション力」をキーワードにどのように高めていくかを話し合ったグループが全体で発表する
セミナー修了後に参加者と記念撮影
<参加者のアンケートからのコメント>
  • 和気藹あいあい々といろいろなことを聞き、話し、考えることができてとても楽しかったです。思考の棚卸しとネットワーキングに良い機会でした。
  • 聴くだけではなく話し合うことでたくさんの刺激を受けました。
  • 佐谷氏の講義では、「一般的ではない」と言われがちな働き方を具体的に伺うことができ、元気になれました。
  • 人とつながることの楽しさを再認識しました。
<講師略歴>
佐谷恭

1975年、神奈川県秦野市生まれ。京都大学卒業後、富士通、リサイクルワンを経て英国ブラッドフォード大学院で平和学を修了。学生時代から約50か国を旅し、様々なものを食する中でパクチーの魅力に取り憑かれる。2005年に「日本パクチー狂会」を旗揚げ。07年11月、東京・経堂に世界初となるパクチー料理専門店をオープン。人は環境によりコミュニケーションの仕方を変えるというのが持論。「コミュニケーションのある飲食店」から「コミュニケーションのあるオフィス」(コワーキング)を発想し、さらに「コミュニケーションのあふれるマラソン」(シャルソン)を考案し、日本全国に普及させている。

<著書>『ぱくぱく!パクチー』『みんなで作るパクチー料理』
『つながりの仕事術「コワーキング」をはじめよう』(共著)

内閣府青年国際交流事業 事業説明会

平成26年度実施報告

説明会ポスターのサンプル

内閣府青年国際交流事業を広報するため、内閣府からの契約に基づいて、首都圏の大学を中心に「事業説明会」を実施しました。平成26年度は11月18日(火)から平成27年1月23日(金)にかけて16か所で開催し、合計286名が説明会に参加しました。

今年度は、平成26年度事業参加青年の有志が自主的に大学側と調整し、大阪大学・滋賀大学・立教大学においても説明会を実施することができました。

内閣府担当者からの事業説明の後、既参加青年は、応募の動機や事業に参加して得られたものを今後どのようにいかしたいか等を語りました。応募を検討している学生は、熱心に説明を聴き、参加条件などの具体的な内容について質問していました。

内閣府青年国際交流事業説明会の流れ
内容 時間
1 内閣府担当者からの事業概要説明 15分
2 事業既参加者の体験談発表(2名)
船による海外派遣事業既参加者による報告
航空機による海外派遣事業既参加者による報告
10分
10分
3 内閣府担当者からの平成27年度募集事業概要説明 10分
4 質疑応答&事業ごとに分かれて懇談会
(既参加者や担当者を交えて質疑応答)
30分
平成26年度事業説明会実施内容
日付 大学 キャンパス
11/18(火) 早稲田大学 早稲田キャンパス
11/26(水) 明治大学 和泉キャンパス
11/27(木) 玉川大学
11/27(木) 明治学院大学 横浜キャンパス
11/28(金) 明治大学 駿河台キャンパス
12/1(月) 青山学院大学 青山キャンパス
12/2(火) 津田塾大学 小平キャンパス
12/3(水) 獨協大学
12/8(月) 東京外国語大学 府中キャンパス
12/10(水) 中央大学 多摩キャンパス
12/15(月) 立教大学 池袋キャンパス
12/17(水) 成田国際高等学校
12/18(木) 筑波大学 筑波キャンパス
平成27年
1/22(木) 滋賀大学 彦根キャンパス
1/23(金) 滋賀大学 大津キャンパス
1/23(金) 大阪大学 豊中キャンパス
明治学院大学では100名を超える学生が説明会に参加
玉川大学にて日本・中国青年親善交流事業の
体験を語る既参加者
成田国際高校にて日本・韓国青年親善交流事業の
体験を語る既参加者
中央大学のGスクエアにて内閣府青年国際交流事業の
概要説明を行う内閣府担当者
明治大学では事業説明後に個別の質疑応答に対応した

青少年国際交流を考える集い(ブロック大会)

近畿ブロック大会
期日 平成26年10月18日(土)~19日(日)
会場 ひこねステ-ションホテル(滋賀県彦根市)
テーマ グロ-バル社会に貢献できる生き方って何だろう?
~湖国から、みつめよし、つなげよし、ひろげよし!~
1日目 10月18日(土)
13:30 開会式
14:00 基調講演「滋賀から『グローバル化』を見つめて」
甲賀市国際交流協会副会長 野口喜代美氏
15:40 分科会
①滋賀で考えるこれからの「多文化共生」
②スーパーグローバルハイスクールの取組から学ぶ若者の育成
③ブラジルダンス体験(コレジオサンタナ学園)
16:50 分科会のまとめ・報告
18:30 懇親会
2日目 10月19日(日)
10:00 帰国報告会
11:00 閉会式
12:30 地域理解研修
①彦根市内散策
 (「ご当地キャラ博 in 彦根」視察、彦根城・旧家散策)
②長浜市内散策
 (黒壁ガラス館・巨大万華鏡視察)
工夫した点

主に二つの点について工夫した。(実行委員会からのコメント)

1. 参加者に「滋賀」を満喫してもらう。

  • ① 国宝「彦根城」から比較的近いホテルを会場とした。
  • ② おみやげとして「彦根城」の入場券を配布した。
  • ③ おみやげとして英語版の滋賀紹介のパンフレットを同封した。

2. 参加者に「滋賀の中の国際化」を体感してもらう。

  • ① 分科会や懇親会で、ダンスを体験してもらった。
  • ② 滋賀在住の外国籍の方々に数多く参加いただいた。

参加者数:68名

野口喜代美氏による基調講演
「滋賀から『グローバル化』を見つめて」
帰国報告会にて、訪問国活動の成果について発表する
国際青年育成交流事業の参加青年
九州ブロック大会
期日 平成26年12月13日(土)~14日(日)
会場 別府温泉杉乃井ホテル(大分県別府市)
テーマ “語ろう”地域の未来 “かたろう”地域の活動
~世界と地域の未来を大分で考える~
1日目 12月13日(土)
13:00 開会式
13:30 基調講演「2020年に向けて、地方でできることを考える」
パラリンピックロンドン大会日本代表選手(卓球)板井淳記氏
第9回フェスピック競技大会ボッチャ※コーチ堀川裕二氏
15:30 分科会
①別府の本当の良さがわかる宝探し分科会(竹互温泉)
②地熱発電を通じて環境について考える(杉乃井ホテル)
③伝統の竹工芸の技と伝承について学ぶ(竹工芸)
18:30 懇親会
2日目 12月14日(日)
10:00 帰国報告会
14:00 閉会式
11:30 地域理解研修(鉄輪温泉散策)
工夫した点

(実行委員会からのコメント)

  • 大分県青年国際交流機構は、平成25年度より役員、事務局の若返りを図り、若手メンバーが中心となって企画、
    準備を行うことになり、諸先輩の指導やアドバイスをもとに作り上げることとした。
  • 前年度の佐賀大会からの引き継ぎ事項として、「子供連れで参加できる大会づくり」という課題があり、
    会場選定(杉乃井ホテル)や分科会の内容、懇親会会場など「子供連れでの参加が楽しい」ことを
    モットーに企画した。

参加者数:64名

板井淳記氏と堀川裕二氏による基調講演
「2020年に向けて、地方でできることを考える」
別府市伝統の竹工芸の歴史と
伝承について学ぶ
中国ブロック大会
期日 平成27年1月31日(土)~2月1日(日)
会場 賀茂泉館(広島県東広島市)
テーマ ローカルからのグローバル
~地域の持つ国際力を学ぶ~
1日目 1月31日(土)
13:30 開会式
13:45 基調講演「ローカルからのグローバル~地域の持つ国際力を学ぶ~」
賀茂泉酒造株式会社 代表取締役/西条酒造協会 理事長前垣壽男氏
【同時開催】子ども分科会 ~留学生に学ぶ初めての国際交流~
15:30 分科会
①山と水に学ぶ ②酒蔵に学ぶ ③藍染に学ぶ
18:30 懇親会
2日目 2月1日(日)
9:00 帰国報告会
11:00 閉会式
12:00 地域理解研修
①竹原市重要伝統的建造物群保存地区
 (竹原町並み保存地区)散策
②広島市内散策(平和公園)
工夫した点

(実行委員会からのコメント)

  • キーとなる地元企業(酒造会社)と共に企画した。
  • コンテンツを明確に打ち出すことで参加への訴求効果をねらった。
    その結果、申込期限の延長を行うことなく定員に達した。
  • 会場の設定を大規模施設に頼らず,地域の施設に分散させた。
    また、会場案内図をパンフレットとは別に作成し、ポケットに入れて持ち歩けるよう配慮した。
  • Facebookで参加者向け「中国ブロック広島大会@西条《必見情報》」を展開した。
  • 懇親会の会場と料理を地元由来のものにこだわった。
  • 酒蔵の町での開催らしく、実行委員の目印に法被を用いた。

参加者数:73名

前垣壽男氏の基調講演
「ローカルからのグローバル~地域の持つ国際力を学ぶ~」
分科会2「酒蔵に学ぶ」で、兵庫の灘、京都の伏見と並び
銘醸地の一つと称される西条の酒造施設が密集する
酒蔵通りを歩いて視察する
東海ブロック大会
期日 平成27年1月17日(土)~1月18日(日)
会場 [1日目]長良川温泉 十八楼(岐阜県岐阜市)
[2日目]長良川うかいミュージアム
テーマ 若者による地域づくり活動 ~若女将、若旦那による若い力で
岐阜を世界に売り込みます〜「おもてなしギフト from GIFU」
1日目 1月17日(土)
13:30 開会式
14:00 基調講演「日本のおもてなし文化」
伊藤知子氏(長良川温泉若女将の会会長)
16:00 分科会
①若旦那と語ろう地域の絆
 講師:岐阜町若旦那会会長 川島徹郎氏
②木のぬくもりと伝統ものづくり
 講師:岐阜県立森林文化アカデミー准教授 久津輪雅氏
③郡上踊り体験
 講師:郡上サークルGOS代表 市川広美氏
18:30 懇親会
2日目 1月18日(日)
10:00 帰国報告会
11:20 閉会式
12:00 地域理解研修
国の重要文化的景観に選ばれた清流長良川を岐阜の象徴である金華山・岐阜城から鳥瞰する。
また、鵜飼ミュージアム、岐阜市歴史博物館、岐阜大仏など周辺施設を視察。
工夫した点

(実行委員会からのコメント)

  • 岐阜で活躍している方と対話する機会を設け、各地域でもいかせるようなヒントになることを目指した。
  • 基調講演では、実際に泊まる旅館の女将にお話をしていただき、
    講演者、聴講者がより親密になり、興味を持てるような題材にした。
  • 分科会の講師を含め、若い人が主になるようにして、大会テーマに沿うものとした。
  • 帰国報告会は、外へ出て近隣の文化施設を使うことによって気分を変え、
    報告を聞くとともに岐阜の美しい景観を見てもらえた。

参加者数:56名

伊藤知子氏の基調講演
「日本のおもてなし文化」
分科会で郡上踊りを体験する参加者

タイ王国・スタディツアー2015 <速報>

一般財団法人 青少年国際交流推進センターが主催する「タイ王国・スタディツアー2015」を、平成27年3月16日(月)~24日(火) に実施しました。

大学生と社会人を含む7名の参加者と2名の同行職員の合計9名が、今年タイで25周年を迎える青少年健全育成プロジェクト「For Hopeful Children Project (FHCP) 2015」にボランティア・スタッフとして参加しました。

FHCPでは、タイの孤児や難民、障がいを持っている等の理由で社会的に恵まれない状況にある子どもたちを「希望あふれる子どもたち(Hopeful Children)」と呼び、普段は施設等で生活する子どもたちを、タイ王室海軍施設に招待し、3日間にわたって、ワークショップや海水浴体験等の機会を提供しています。「東南アジア青年の船」事業のタイ事後活動組織を中心に、大学生や世界各国からのボランティアが協力しながら、子どもたちのサポートをしました。

本スタディツアーでは、FHCPへの参加に先立ち、プロジェクトに参加する子どもたちが生活する児童養護施設を訪問し、共に生活・活動することを通じて交流を深めました。

詳細は次号のマクロコズムに掲載の予定です。

貧困家庭の子どもを対象とした児童養護施設
「フォルデック」にて、子どもたちにおやつを配る参加者
子どもの村学園「ムーバーンデック」での記念撮影
仏教の尼僧が設立した児童養護施設「タマヌラック」にて
イベントに参加したタイを始め世界各国からの
ボランティアによるアイスブレーキングゲーム

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